リフレーミング―大切な人を励ます言葉の作り方

仕事をしていると、いろんな問題やトラブルがおきますよね。

もし、あなたの大切な知人や友人、同僚がトラブルを起こしてしまい、ネガティブな状況に追い込まれているとしたら、どんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか。

著名人の名言や、大切な人を励ますシンプルな8つの言葉にあるような励ましの言葉をかけるのもいいかもしれません。けれども、もし、あなた自身の言葉で、大切な人に合った言葉をかけてあげたいと思いませんか?

そこで、大切な人を前向きにする言葉の作り方について解説します。

リフレーミング―枠組みを変え、前向きな意味を伝えるコミュニケーションスキル

大切な人に前向きになってもらうために必要なのは、「この状況や経験は決して無駄じゃなかったんだ。成長のきっかけだったんだ」と思ってもらうことです。

そのための有効な方法に「リフレーミング(reframing)」があります。リフレーミングとは、コミュニケーション心理学NLPの考え方で、「視点を変える」または、「物事を見る枠組み(フレーム:frame)を変えて、別の枠組みで見直す(re-frame)」という意味があります。

たとえば……

  • 口下手 → 聞き上手
  • 飽きっぽい → 好奇心旺盛
  • 意志が弱い → 柔軟性がある
  • 計画性がない → 臨機応変
  • 暗い → 落ち着いている
  • こだわる → 信念が強い
  • 太り気味 → 貫禄がある

などのように、どんな物事でも、見方を変えると前向きな面が必ずあります。

問題やトラブルをなかったことにすることはできませんが、物事の見方を変えて、肯定的な意味や価値を見出し、大切な人に伝えることによって、「どんな状況でも、肯定的な側面があるんだ」ということに気づけば、失敗を成長の種に変えることができます。

大切な人を前向きにする言葉の作り方

大切な人を前向きにする言葉の作り方には、2つの方法があります。

他に役立つ情報を考える(状況リフレーミング)

一つ目の方法は、「他に役立つ状況を考える」という方法です。これを、「状況リフレーミング」と言います。

たとえば、元気のいい後輩が、大切なプレゼンでやや調子づいて話してしまい、結果的にプレゼンが失敗して落ち込んでいるシーンを想定してみましょう。

「元気よく調子づいて話す」というシーンが、他に役立つ状況を考えてみます。たとえば……

  • お客さんを接待するときなら、すごく盛り上がると思うな
  • 一緒にお酒を飲みに行ったら楽しそうだね

のような具合です。

状況に肯定的な意味をつける(内容リフレーミング)

二つ目の方法は、その状況に「他にどんなプラスの意味や価値があるかを考える」という方法です。これを、「内容リフレーミング」と言います。

たとえば、先ほどの元気のいい後輩の話なら……

  • それだけ、お客さまに一生懸命伝えようという気持ちだったって証拠だよ
  • お客さまに熱意は伝わったと思うよ
  • そのくやしい経験が、次のプレゼンを成功に導いてくれるんだと思うな

のような具合です。

前向きな言葉を考える簡単な方法

とはいえ、とんちの効いた言葉が、すぐに思い浮かんでこないかもしれません。

そこでおすすめなのは、「おかげで」や「だからこそ」などのきっかけ言葉を使う方法です。次の方法で考えてみてください。

  • (相手が置かれているネガティブな状況)のおかげで
  • (相手が置かれているネガティブな状況)だからこそ

たとえば、先ほどの元気のいい後輩の話なら……

  • プレゼンで失敗した経験をしたおかげで、プレゼンをブラッシュアップするきっかけが出来たじゃないか。今度のプレゼンはがんばろう
  • プレゼンで失敗した経験をしたからこそ、もっとがんばろうって気持ちになるんじゃないかな

のような具合です。これなら、比較的簡単ですよね。

まとめ

大切な人が問題やトラブルを起こしてしまい、ネガティブな状況に陥っているときにかける、前向きな言葉の作り方についてまとめてみました。いかがでしたか?

「○○さんが言ってたよ。失敗した数だけ、人に優しくなれるんだよ」ってね。のように、著名な人の美しい言葉をかけるのもいいかもしれません。けれども、あなた自身で言葉を考えるその想いが、大切な人心に響くのだと思います。

「おかげで~」「だからこそ~」のきっかけ言葉を使って肯定的な意味を見出し、あなたの大切な人に言葉をかけて差し上げてください。

Follow me!

著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

しごとのみらいの無料メールマガジン

「仕事が楽しければ、毎日はもっと楽しい」――本メールマガジンは「楽しくはたらく」をテーマに、コミュニケーションや自分戦略、組織作りに関するヒントをお送りしています。