「コーチングを受けたい」と思ったら始める7つのステップ

この記事をお読みということは、きっと、「コーチングを受けたい」と思われているのではないでしょうか。「チームをまとめたい」「プロジェクトを成功させたい」「ビジネスの成果を出したい」など、さまざまな理想を抱かれているのかもしれません。

はじめてコーチングを受けたいと思われている方にとって、「コーチングって、どうやって受けるのだろう?」「コーチングを受けるまでには、どんな準備が必要なんだろう?」「コーチングの料金は?」「コーチってどうやって選ぶの?」「コーチングを受けることで、どんな成果が得られるの?」など、いろんな疑問があると思います。

そこで、この記事では、「コーチングを受けたい」と思ったあなたが、今、何をすべきなのかを、ステップ・バイ・ステップで見ていきます。

そもそも、コーチングとは?

改めて、コーチングとは何かについて、簡単に触れておきたいと思います。

コーチングは、あなたの理想を実現するために、あるいは、問題を解決するために、「本当は何をしたいのか」「本当はどうありたいのか」といった理想を改めて明確にし、「今」と「理想」のギャップを埋めるために「何が必要なのか」を一緒に考えながら、行動を支援するパートナーシップです。

詳しくは、コーチングとは何か―ポジティブな思考を生み出すシンプルな構造も併せてご覧ください。

「コーチングを受けたい」と思ったら始める7つのステップ

「なるほど!コーチングは、成長や成果の実現のために行うのだな」ということが分かったら、次に、知りたいのは、コーチングを受けるために必要なプロセスですよね。

コーチングを受けるためには、いくつかの準備がありますので、順を追って見ていきましょう。

コーチングの受け方を選ぶ

まず、コーチングの受け方についてです。

コーチングの基本は「会話」です。準備と言っても特別なものは一切必要ありません。

コーチングを受ける方法は、大きく分けると……

  • 直接会って話す
  • オンラインツールや電話を使う

2つがあります。直接会ったほうが信頼感や安心感を感じる方もいるでしょうし、直接会うよりもオンラインツールや電話のほうが好きという方もいるでしょう。物理的な距離も関係してきますよね。どの方式がいいか、比較検討してみてください。

詳しくは、対面と電話、どちらがいい?―効果的なコーチングの受け方と準備でもまとめています。

コーチングのテーマを決める

コーチングはなんとなく始めるよりも、何かしらのテーマをもって取り組んだ方がよいでしょう。テーマと言っても、それほど大げさに考えていただかなくてもかまいません。

「コーチングと受けたい」と思われているということは、すでに、「チームをまとめたい」「プロジェクトを成功させたい」「ビジネスで成果を出したい」など、何かしらのテーマはお持ちなのではないかと思います。

代表的なテーマを上げておきましょう。

  • 将来、実現したいこと(ビジョン)を明確にする
  • 資格を取る
  • モチベーションを上げる/維持する
  • 感情をマネジメントする
  • チームをまとめる(チームビルディング/リーダーシップ)
  • プロジェクトを成功させる(プロジェクトのマネジメント)
  • ビジネスで成果を出す

コーチングの期間・回数を決める

コーチングは一般的に、一定期間(たとえば、3カ月など)で行われることが多いです。その理由としては、「成果を出すためには、一定期間の関わりが必要だから」「『〇〇までに結果を出すぞ!』と目標を設定したほうが成果につながりやすいから」などと言われています。

そこで、どのぐらいのコーチングの期間が必要かをざっくりと決めるといいでしょう。

一方、――筆者自身がよく経験するのですが――「そんなに大げさでなくてもいいのだけれど、まずは課題を整理したい。とにかく一度話がしたい。聞いてほしい」ということがあります。そこで、しごとのみらいでは、一回からでもお受けすることにしています。継続するなら、その一回を繰り返していけばいいからです。

また、経験上、コーチングの途中で「話してみたら、本当に実現したいことはちょっと違っていた」「課題に取り組んでいたら、状況が変わってきた」など、テーマそのものが変わることが少なくありません。そういう意味でも、コーチングは期間よりも、「今、この瞬間に、話したいことを話す」ことが大切だと考えています。

コーチを選ぶ

コーチングを受ける上で、この「コーチ選び」が最も重要だと言っても過言ではありません。

コーチングで最も大切なのは、「コーチとの相性」です。「相性」を測るためにはいくつかの視点がありますので、何点かを紹介しておきます。ホームページやブログの記事、メディアの記事、書籍、体験コーチング(後述)などを通じて、あなたに合ったコーチを見つけてください。

  • コーチの雰囲気が自分と合っている。しっくりくる
  • コーチの言葉や価値観に共感、納得できる
  • 目指したいテーマの経験、実績がある
  • コーチング料金に納得感がある
  • 資格がある

詳しくは、選ぶ基準と要素とは?「自分にあったコーチの選び方」を考えてみたも合わせてご覧ください。

コーチングの料金を確認する

コーチを選んだら、コーチングの料金を確認します。

コーチングの料金は安いところでは1時間2千円ほどから、高いところでは5万円ほど、エグゼクティブを対象にしたビジネスコーチングなら、10万円近い金額を提示しているところもあります。ざっくり平均すると、1時間1万円~1万5千円といったところでしょうか。

コーチング料金は高いという声も多いようです。コーチング料金の相場は?では、自分に合ったコーチング料金の考え方や他のサービスとの比較を行っています。併せてご覧ください。

また、「期間中一括支払いなのか、それとも、月ごとなのか」「銀行振込なのか、クレジットカードも使えるのか」など、コーチングの料金の支払い方法についても確認するといいでしょう。

しごとのみらいでは、支払い方法は一括、または、毎月を選ぶことができます。また、銀行振り込みとクレジットカード、どちらでもご利用いただけます。

体験コーチングを受ける

前段で、コーチングは、内在している「ポジティブな思考を生み出す対話」というお話をしました。

コーチングの効果については、ビジネスにおける「コーチングの効果」とは(個人編)にまとめています。

一方、コーチングで得られる効果は感覚的なことも多く、実際に受けてみたいと分からないところがあります。また、コーチングは一定期間行われることが一般的ですが、関わりが長い分、「このコーチで本当に大丈夫かな?」のように、心理的なハードルも高く感じるものです。

このような不安を解消するためにも、もし、コーチが体験コーチングを行っていたら、体験してみることをおすすめします。

なお、コーチングの進め方については、5つのステップで分かる「コーチングの進め方」とはも併せてご覧ください。

コーチングを依頼する

「このコーチとなら、一緒に歩めるな」と感じたら、コーチングを依頼します。コーチングの依頼は、メールや口頭で行う場合もあれば、書面を交わすこともあります。

具体的には、各コーチに問い合わせてみてください。

まとめ

コーチングを受けたいと思ってから、依頼するまでの流れについて見てきました。

このように見てみると、「いろんなステップがあるなー」「大変そうだなー」と思われたかもしれませんが、基本的には「コーチとの対話」です。対話とは、「目的をもったおしゃべり」……という言い方はかみ砕き過ぎかもしれませんが、実際、心もあたまも柔らかくして、リラックスし、ざっくばらんに話すことが、これまでになかったアイデアやヒントを生み出すためには、とても大切なポイントだったりします。

そういう意味では、分からないところは問い合わせながら、気軽に取り組むのがよいのではないかと思います。

投稿者プロフィール

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。