同僚や部下に改善点を前向きに伝えるコツ

ビジネスシーンでは、仕事の問題点や改善点など、言いにくいことを相手に伝えなければならないシーンがあります。

例えば、努力しない同僚、結果を出さない部下、お客さまへのおもてなしの心がないサービススタッフに改善点を伝える場合、どのようにしたらいいのでしょうか。

一般的には……

「努力しなければ、目標は達成できない」
「結果を出さなければ、評価されない」
「最高のおもてなしがなければ、お客さまは満足しない」

のように、軽くプレッシャーをかけるように伝えることが多いでしょう。

しかし、プレッシャーをかけるような言い方は、相手に不快な思いや反感を抱かせる危険があります。

そこで、改善点を前向きに伝えるコツについて考えます。

改善点を前向きに伝えるコツ

問題点や改善点を「いい感じ」で相手に伝えるためには、否定的な言葉よりも、肯定的な言葉で伝えるのがコツです。

伝える言葉によって、相手の意識を否定的なものにするか、肯定的なものにするかを方向づけます。意識は感情を引き出し、感情は行動を引き出すため、肯定的な言葉は前向きな感情や行動につながります。

改善点を肯定的に伝える例

ここに、一つの例を紹介しましょう。

先日、ある新聞を読んでいたとき、「思いがなければ夢はかなわない」という見出しに目が留まりました。ある著名な方が、人生の目標を達成するための夢に向かう「思い」の大切さを、中学生に講演をしたという記事でした。

最も伝えたいのは、「夢をかなえるためには『思い』が大切」という前向きな内容にもかかわらず、「思いがなければ夢はかなわない」という言葉は、なんとなく悲観的な印象があります。その理由は、「夢はかなわない」という否定語で終わっているからです。

もし、「夢をかなえるためには『思い』が大切」というのであれば、肯定語のままストレートに伝えた方が、前向きな印象で伝わりますよね。

職場の課題も肯定語を意識して相手に伝えよう

「肯定語で伝える」を、職場で実際にありそうなシーンで考えてみましょう。

例えば、次のような否定語を使った言葉は、職場でもよく見聞きするでしょう。

「努力しなければ、目標は達成できない」
「結果を出さなければ、評価されない」
「最高のおもてなしがなければ、お客さまは満足しない」

けれども、本来望んでいることは、

「努力して、目標を達成する」
「結果を出して、評価される」
「最高のおもてなしで、お客さまにご満足いただく」

のような内容であるはずです。

それならば、気持ちをそのままストレートに、

「努力して、目標を達成しよう」
「結果を出して、評価されよう」
「最高のおもてなしで、お客さまにご満足いただこう」

と肯定語で伝える方が、「いい感じ」に聞こえます。相手の意識を前向きな気持ちに方向付けることにもなるでしょう。

まとめ

改善点を前向きに伝えるためには「肯定的な言葉を使う」のがコツです。そのためにも、普段使う言葉が、否定語が多いか、肯定語が多いかをちょっとだけ気にすることからはじめてみるといいかもしれません。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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