トライアングルコミュニケーションモデルとマインドマップの違い

「マインドマップに似ていますね」

これは、トライアングルコミュニケーションモデルを説明したときによく聞かれる質問の1つです。そこで、マインドマップとTCMの違いについてお話します。

マインドマップとは

マインドマップはトニー・ブザン氏が提唱した思考・発想法です。中央に考えたいキーワードやイメージを描いて、そこから放射状にキーワードやイメージを広げながら頭の中が整理できます。

マインドマップの特徴の1つは「放射状にのばすことで得られるアイデアの発散(ものごとを細かく具体的にする)」です。方向性には特に意味はなく、思うがままにアイデアを発散・具体化していくこと……それがマインドマップの楽しさでもあります。

マインドマップとTCMの違い

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マインドマップが「発散」の思考法だとしたら、トライアングルモデルは、「発散」に加え、「収束(ものごとを抽象化し、目的や意味を明確にする)」思考法です。

真ん中に「達成したいこと」「抱えている課題」を書き、下側に矢印を伸ばして「いつ?」「どこで?」「だれが?」「なにを?」「どのように?」などの視点で頭の中にある考えを要素化、具現化していきます。この流れは、マインドマップに似ています。

マインドマップにないのが「収束」です。上側に矢印を伸ばして「それによって、何が得られるのか?」を考えることで、「1つ上」の視点で考えることに役立つとともに「なぜ、それをするのか?」が明確になり、行動する理由が明確になります。

思考を抽象化すると、結果が変わってくる

マインドマップが、ある地点から具体的にしていくイメージなのに対し、TCMはさらにその上にある背景についてもさかのぼっていきます。つまり、「そもそも……」を考えるのです。

抽象化をマインドマップで考えるならば、「そもそも、このマインドマップを書く目的は何か?」「なぜ、マインドマップの中央にこのイメージや言葉を描くのか」という視点です。これを考えだすと、「マインドマップじゃなくてもいいのではないか」という視点が生まれます。

それはまるで、物事を「1つ上」から捉えるような、思考を立体化するようなイメージです。

もし、マインドマップで「そもそも……」が考えられたら、TCMの存在意義はないかもしれません。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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