感情コントロールにTCMを使うときは、本音を遠慮せずに書き出そう

TCMは、ノートに書き出しながら考える思考法ですが、感情コントロールにも役立ちます。

感情コントロールに役立つ理由としては

  • 抱えている気持ちを自分の外に出すとスッキリできる
  • 自分の感情や気持ち、考えを客観的に見ることに役立つ

の2つがあります。

ノートに書き出す際のポイントは、あたまの中にあることを「遠慮せずに書き出す」ことです。

なぜなら、遠慮せずに書き出すことによって、あたまとこころの整理が促進されるからです。

私たちは日常、いろんな感情を抱きます。楽しさ、うれしさなどのポジティブな感情は、言葉や表情を通じて外に出す機会は比較的多いですが、悲しさ、苦しみ、悔しさ、不安などのネガティブな感情は、人に伝えるときの恥ずかしさや心苦しさから、内に留めておくことが多いものです。

この習慣があるからか、ネガティブな気持ちをノートに書き出そうと思うと、意外と躊躇(ちゅうしょ)してしまいます。実際、TCMのセルフコミュニケーションの講座であったことですが、「今、思っていることを自由に書き出してください。誰がみるわけでもないので遠慮しなくてもいいですよ。どんな汚い言葉を使ってもかまいません。自由に書き出してみてください」と伝えているのですが、多くの方のペンは動かず、「本当にいいんですか?」と質問がくるほどです。

私たちは、自分の感情を客観的に見ることができたとき、それを手放すことができます。そのためにも、一度、外に出してみる必要があります。しかし、内に留めたままだとずっとそこに居座ってしまうことになり、なかなか感情を手放すことができません。

20130628もし、あたまとこころを整理したいなと思ったときは、ノートに遠慮せずに書き出してみましょう。誰が見るわけではないので、「バカヤロー」「ムカツク」「フザケルナ」など、普段、人前では言えない、汚い言葉を使っても結構です。紙の上に本音を吐き出すだけでも、ずいぶんとスッキリし、あたまとこころが整理できます。

それでも、書き出すことに躊躇があるなら、後で破って捨ててしまえば大丈夫です。

投稿者プロフィール

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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