組織作り

相手を傷つけず、気付かせる部下の叱り方

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近年は「叱れない上司」も増えていると言われています。

仕事をしていくうえでは、部下のミスを指摘して、修正を促さなければならないシーンがあります。けれども、叱るのは、叱る方も、叱られる方も嫌なものですよね。

また、「『怒る』と『叱る』は違う」などとよく言われますが、頭では理解できても、実践するのはなかなか難しいとお困りの方もいらっしゃるはずです。

そこで、この記事では、やってはいけない部下の叱り方を明らかにし、どうすればうまく叱れるのかについて見ていきましょう。

やってはいけない部下の叱り方

まず、やってはいけない部下の叱り方について見ていきましょう。このような叱り方は部下を傷つけ、自己肯定感を削いでしまいます。その結果、自信ややる気を失わせてしまうでしょう。

他の人と比較する

1つ目は、「他の人と比較する」です。「〇〇さんと比べて、あなたはダメだ」「〇〇さんはもっとできるのに……」のように、他の人と比較する叱り方です。

人格を否定する

2つ目は、「人格を否定する」です。「お前は本当にダメな奴だな」「あなたって人は……」のように、相手の人格を否定します。

一般化する

3つ目は、「一般化する」です。「最近の若い奴は弱いな」「何をやらせても中途半端」「(メモを取らないなど)なんであなたはいつもそうなの?」のように、他の集団や過去の失敗を引き合いに出して、「すべて」「いつも」そうであるように伝えてしまう叱り方です。よいところに目が行きにくくなります。

責め立てる

4つ目は、「責め立てる」です。「なんであなたはそんな簡単なこともできないの?」「どうしてそんなことしちゃったの?」のように、「なぜ」「どうして」と、失敗の理由を責め立てます。

人前で叱る

5つ目は、「人前で叱る」です。戒めのために人前で叱りたくなりますが、部下を辱めることになり、信頼関係を失ってしまいます。

感情的に叱る

6つ目は、「感情的に叱る」です。感情を爆発させるように見境なく叱ると、部下を委縮させてしまいます。また、「何を言っても無駄」のように、あきらめに近い気持ちを抱かせる場合もあります。

やる気を引き出す部下の叱り方

「やってはいけない部下の叱り方」を逆にすると、やる気を引き出し、伝えるべきことを伝えられるようになります。

部下本人を叱る

他の人と比較せず、部下本人を叱りましょう。もし、業務成績や評価など、他の人と比較しなければならない場合は、数値化したり、グラフ化したりするなど、「事実」のみを提示するようにするといいでしょう。

上司の気持ちを伝える

部下を叱る場合、「なぜお前は……」のように、主語が「あなた」になりがちです。主語が「あなた」だとどうしても人格を否定する感じになってしまいます。

主語を「私」にすると、部下を責めるのではなく、自分の気持ちを伝えるニュアンスに変わります。

例えば、「お前は本当にダメな奴だな」の場合は、「私は〇〇君の行動に悲しい気持ちになったよ」のような具合です。

今のことだけを叱る

「今のことだけを叱る」ようにすると、その瞬間の問題行動だけに焦点が当たるので、部下も理解しやすく、気持ちの落ち込みも短期間で済みます。

「机の上を整理しなさい」「メモを取らないのはよくないよ」

過去の問題ではなく解決策を考えさせる

「なぜ?あなたは……」という問いを使うと、相手を責め立てる印象になりますが、「どうすれば?」という問いを使うと、解決策を考えさせることができます。

「なんであなたはそんな簡単なこともできないの?」→「どうすれば、これができるようになると思う?」

場所を移して叱る

部下を叱る場合は、人前で叱るよりも、1対1になれる場所で叱った方が嫌な気分になりません。逆に、褒めるときはみんなの前で褒めるといいでしょう。

しばらく時間を置く

感情的になりそうなときは、しばらく時間を置くのもいい方法です。

肯定的な言葉を使う

「この部分は問題だから注意しなさい」のように問題点を指摘するのではなく、「この部分を〇〇にするともっとよくなるよ」のように、肯定的な言葉を使うと、前向きな印象で、やる気を引き出しながら改善点を伝えることができます。

詳しくは、管理職のコミュニケーション能力を高める「解決志向型」とは?価値観の違う同僚に改善点を伝えるコミュニケーション3つのポイントも併せてご覧ください。

まとめ

部下の叱り方についてみてきました。

部下を叱るときは、問題点を指摘することになるため、どうしても否定的で批判的な言い回しになりがちです。けれども、人格否定の形では、部下の自信や自己肯定感を削いでしまいます。

伝えるべきことはきちんと伝えつつ、前向きな気持ちで仕事に取り組めるような伝え方をしていきたいものです。

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