社員研修で「コミュニケーション上手の芸能人は?」という質問をする理由

「コミュニケーション上手の芸能人」を聞く理由

コミュニケーションの社員研修でよく聞く質問があります。それは・・・

「コミュニケーションが上手だと思う芸能人を一人挙げてください。また、その理由も教えてください」

日本経団連が2014年1月に発表した新卒採用に関するアンケート調査結果によれば、新入社員の選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」なのだそうです。それだけ、コミュニケーション力が重要視されているのでしょうね。

 

一方、一言で「コミュニケーション能力」と言っても、「信頼関係構築力」「傾聴力」「質問力」「思いを伝える力」「リーダーシップ」など、その範囲はとても広い。

なぜ、「コミュニケーション上手の芸能人」をたずねるのか?といいますと、「受講者が抱いているコミュニケーションのイメージを知りたい」からです。

「コミュニケーション上手の芸能人」の一般的なイメージ

これまで、多くの方に質問してきましたが、よく出る芸能人の名前は、「タモリさん」「明石家さんまさん」「鶴瓶さん」など。

その理由としては、「話がうまい」「相手の懐にスッと入る」「場をまとめるのが上手」など。つまり、多くの人にとってのコミュニケーションのイメージは「伝える」や「信頼関係構築力」にあるということ。

そこに苦手意識を持っている方も多いです。

そこで、「コミュニケーションってそれだけじゃないよ」「苦手なところを変えようとしなくても、やりやすいところから変えるとコミュニケーション上手になれるよ」と伝えることにしています。

「コミュニケーション上手」の世代交代?

先日おじゃましたとある企業さまの社員研修(参加者20名ほど)でこの質問をしたところ、これまでとは違う2つの傾向がありました。

1つは、タモリさんが入っていなかったこと。お昼のバラエティ番組がが終わった影響でしょうか。

1つは、意外な芸能人の名前が入っていたこと。それは、いったい誰だと思いますか?

正解は、嵐の桜井翔さん。しかも、複数の方がそう答えました。

なぜ桜井さんがコミュニケーション上手だと思うのかをたずねたところ、「深夜のニュース番組での話がわかりやすい」とのこと。また、アイドルなのにニュース番組に出ているギャップも、コミュニケーション上手だと思わせる一助になっているそうです。

なるほど。

と同時に、「コミュニケーション上手の世代交代」を感じました。

あなたにとって「コミュニケーション上手の芸能人」は誰ですか?

投稿者プロフィール

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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