これならできる―苦手な「アイコンタクト」との付き合い方

あなたは、アイコンタクトが得意ですか?それとも、苦手ですか?筆者は苦手です。しかし、仕事柄、アイコンタクトができないと困ることもあり、筆者にとっても課題でした。

日本人は欧米人に比べて、アイコンタクトが苦手と言われます。東京大学大学院総合文化研究科が平成25年3月に発表した日本人はアイコンタクトをとられると「近づきがたい」と感じる―より円滑な異文化コミュニケーションに向けて―によれば、日本人が欧米人(フィンランド人)と比較し、アイコンタクトをとられるとその相手に対し「近づきがたい」「怒っている」と感じやすいことを示したそうです。

この調査では、アイコンタクトとコミュニケーションについて、次のようにまとめています。

アイコンタクトは社会的コミュニケーションをとる上で不可欠であることから、今回の結果を念頭に置くことで、コミュニケーション、特に異文化間の交流が円滑なものとなることが期待されます。

出典:日本人はアイコンタクトをとられると「近づきがたい」と感じる―より円滑な異文化コミュニケーションに向けて― | 東京大学

とはいえ、アイコンタクトが苦手な人にとって、視線を合わせるのはなかなか難しいことです。アイコンタクトが苦手な人は、相手と信頼関係を築くうえで、どのようにしたらいいのでしょうか。

アイコンタクトの苦手意識を下げるために

「円滑なコミュニケーションを行うためにも、アイコンタクトをすべきだ」というのが、一般的な解釈かもしれません。

一方、東京大学の調査にもあるように、日本人の多くはアイコンタクトが苦手です。

そこで、苦手意識を下げるために、「アイコンタクトが苦手なのは、自分が悪いわけではない。日本人は資質的に、多くの人が苦手なのだ」ということにしてしまいましょう。いい意味で開き直り、「すべき」「ねばならない」から離れることで、苦手意識を少し、和らげることができるでしょう。

信頼関係を築くためのアイコンタクト

信頼関係を築くためには、「アイコンタクトをする/しない」で考えるよりも、「相手に合わせる」ということが大切です(参考:信頼関係(ラポール)を築く8つのポイント)。つまり、相手が視線を合わせてくるなら、こちらも合わせる、相手も苦手そうなら、あえて視線を少しずらして相手の鼻のあたりを見たり、視線を落としたりするのです。

アイコンタクトが苦手なのに、視線を合わせなければならない場合は、「ソフトアイ」という方法を使うといいでしょう。ソフトアイとは、焦点をボンヤリさせて、相手の全体を見るような目の使い方です。相手と直接目を合わせる感じではなくなるため、焦点が合っているときよりもアイコンタクトがしやすくなります。

まとめ

苦手なことを意識の力だけで克服するのは、なかなかできることではありませんね。逆に、「よし、苦手なことを克服しよう」とすればするほど、うまくできなくなるということはありませんか。

人は一人ひとり多様です。自分の資質は資質として捉える。その上で、何ができるかを考える。このようにすることで、苦手なアイコンタクトとも、上手く付き合えるようになるでしょう。

Follow me!

著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

しごとのみらいの無料メールマガジン

「仕事が楽しければ、毎日はもっと楽しい」――本メールマガジンは「楽しくはたらく」をテーマに、コミュニケーションや自分戦略、組織作りに関するヒントをお送りしています。