信頼関係(ラポール)を築く8つのポイント

コミュニケーションでもっとも大切なことの一つに信頼関係がありますね。信頼関係があると、相手との関係をスムーズにし、言葉以上のやりとりができます。

そこで、信頼関係を築く方法についてまとめてみました。

長い時間でできる信頼関係と、一瞬でできる信頼関係

まず、信頼関係について。

日本語の「信頼関係」という言葉には、長い時間をかけて作るイメージがあります。一方、初めて会った人でも、一瞬で打ち解け、心と心が通い合った状態になることもありますよね。

筆者は、信頼関係には長い時間かけてできるものと、一瞬でもできるものがあると考えています。

信頼関係に関する言葉に、英語には、trust(トラスト)とrapport(ラポール)という単語があります。trustは「信頼」や「信用」の意味があり、rapportは「調和的な関係」という意味ああります。

ここでは、ラポールについて考えてみましょう。

信頼関係(ラポール)を築くシンプルな条件

信頼関係(ラポール)を築くため条件について考えてみましょう。とてもシンプルです。それは……「合う」こと。

たとえば、初めて会った人でも、出身や趣味が同じだと一瞬で話が盛り上がりますし、服装が似ていたり、雰囲気が似ていたりするとなんとなく安心感が生まれます。逆に、こちらがスーツを着ているのに、相手がラフな格好だったり、こちらが笑顔で接しているのに、相手がしかめっ面だったりすると、なんとなく居心地が悪い感じがします。

このように、「合う」は、初めて会った人と信頼関係(ラポール)を築く条件なのです。

相手に「合わせる」ためには、次の8つのポイントがあります。

信頼関係(ラポール)を築く8つのポイント

1、体の姿勢や手足の動き

1つ目のポイントは「体の姿勢や手足の動き」です。もっとも簡単な方法で、相手が足を組んでいたらこちらも組む、頬づえをついていたらこちらもつく……のように、体の姿勢や手足の動きをさりげなく合わせるようにすると、一体感が生まれます。

2、表情

2つ目のポイントは「表情」です。相手が笑顔ならこちらも笑顔に。すこしうつむき加減で元気がなさそうなら、こちらの表情も抑え目にするように合わせていくと、安心感が生まれます。

3、声

3つ目のポイントは「声」です。声の大きさ、トーン、リズムなどを合わせます。人は機嫌よく話すとき、声は大きめで、トーンは高く、リズミカルに話します。一方、悩み事を抱えているとき、声は小さめで、トーンは低め、リズムはゆっくりになります。声の大きさやトーン、リズムの変化は無意識であることが多いため、さりげなく合わせると効果的です。

4、呼吸

4つ目のポイントは「呼吸」です。相手の肩や胸の動きを観察して、相手に呼吸を合わせていきます。特に、相手がゆっくり呼吸をしているときは、ペースをあわせると安心感が生まれます。呼吸も無意識に行っているため効果的です。

5、話の内容

5つ目のポイントは「話の内容」です。相手が、「今日は暑いですね」と言ったら、「そうですね。暑いですね」のように、話の内容を合わせていくニュアンスです。

一方、相手の意見に対し、そうは思わないときもあるかもしれません。その場合は、同意するニュアンスよりも、「あなたは○○だとお思いなのですね(私は違う意見ですが……)」のようにするといいでしょう。「○○さんは暑いと思われているんですね」のように、

6、言葉づかい

6つ目のポイントは「言葉づかい」です。相手が「ビックリした」と言ったら、「驚いた」ではなく「ビックリ」、「美しい」なら「きれい」ではなく「美しい」、「ムカつく」なら「嫌い」ではなく「ムカつく」のように、言葉づかいを合わせていくと、親近感を持たれます。

また、専門家同士だと、専門用語を使って会話をしたほうが親近感が沸きますし、相手が専門的な知識を持っていなければ、相手が分かる言葉を使うといいでしょう。

7、感情

7つ目のポイントは「感情」です。相手が興奮気味ならこちらも興奮気味に、相手が落ち着いた感じならこちらも落ち着いた感じにすると共感している感じになります。

また、「楽しい」「うれしい」「緊張する」「困っている」「悩んでいる」など、相手が使う感情言葉に合わせて言葉を選ぶと、さらに共感性が生まれます。

8、価値観

8つ目のポイントは、「価値観」です。「価値観」とは、相手が大切にしている考え方のことです。相手が話す内容に合わせていくと、自然な流れで、価値観を合わせていくことになるでしょう。

信頼関係(ラポール)はシンプル

いかがでしたか?初めて会った人と信頼関係を築くポイントはシンプルであるということがお分かりいただけたでしょうか。

相手に「合わせる」ことを意識していけば、初めて会った人とでも、心と心が通い合った関係を作ることができます。ちょっとしたことから始められますので、ぜひ、実践してみてくださいね。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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