「もっと成長しなくちゃ」 ―仕事で焦ったときの対処法

stress

こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

コーチングのテーマとして、仕事の焦りや不安をあげていただくことがよくあります。

「もっと成長しなくちゃ……」
「将来を考えるとこのままでいいのか不安」

といった焦りや不安は、多かれ少なかれ、誰しもが経験することだと思います。

もちろん、私にもありますよ。「これ、今のままで実現するのかな?」……そんな、焦りや不安を抱くことも少なくありません。

でも、現在の仕事や生活に、特別不満があるわけではないのに、焦りや不安が募るときは、気持ちの整理をしたほうがよさそうです。

仕事の焦りや不安はなぜ起こるのか?

ところで、仕事の焦りや不安は、なぜ起こるのでしょうね。

私の意見では、焦りや不安は「理想と現実とのギャップによって起こる」と考えています。

その「ギャップ」には、大きく分けると2つの種類があります。

一つは「内的な要因」です。未来に対し、自分なりの理想や希望がある。でも、理想と現実の間に大きなギャップがある。すると「本当に実現できるのかな」と、焦ったり、不安になったりします。

もう一つは「外的な要因」です。周囲から「今のままでは、将来成功できない」「周りはもっと努力しているよ」と言われる。または、そのような情報に触れる。すると、周りが言う理想と、現在の自分との間にギャップを感じ、焦りや不安が生まれるのです。

仕事の焦りや不安への対処

仕事に焦りや不安がある場合、まず、それが「内的な要因によるものなのか」「外的な要因によるものなのか」を見極める必要があるでしょう。

なぜなら、外的な要因によるものは、自分の意思や価値観とは関係なく、まわりの理想像だったり、他人との比較によって生じるからです。場合によっては、本来は、感じなくてもいい焦りや不安の場合もあります。

例えば「成功している人は勉強会に参加している」「結果を出す人は努力を欠かさない」みたいな話をよく聞きますが、このような話を聞くと、「そうか、結果を出すためには努力が欠かせないのか。それに比べて私は、今のままでいいのかな」と思いますよね。

それが、行動のきっかけになっていれば、いいかもしれませんが、ただ、モヤモヤしたり焦ったり、不安になったりしているだけだとしたら、あまり好ましいとは言えません。

外的な要因によって生じる焦りや不安は、「自分軸」ではなく「他人軸」の場合がほとんどです。

もし、仕事に焦りや不安を感じたら、「これは、外部からの情報によって生じているものか」「自分は本当にそうなりたいのか」を吟味する必要があるでしょう。

一方、「内的な要因」によるものは、経験値や「動いている感じ」がすると和らぎます。焦ったり、不安を抱いたりしているよりも、まずは、一つ一つの課題を小さくして、できることやること。

「動いている感じ」が出てくると、理想と現実のギャップが少しずつ小さくなり、変に焦ったり、不安になったりすることが少なくなります。

私の焦りや不安への対処

私自身、仕事の不安や焦りを感じることがあります。

特に、将来実現したいと思っている「ネイチャービジネスセンター」は、規模も大きいので、「本当に実現できるのかな?」と不安になることも少なくありません。

でも、幸いなことに、内的な要因によって生まれた理想であること。そして、「他の人がどうこう言おうが関係ない」と思っていることが、自分のマインドを不安ではなく、よい方向にコントロールする原動力になっています。

そして、今できることを淡々とやること。そうすることによって、歩みは小さいですが、少しずつ「動いている感」が生まれているので、焦りや不安が、力に変わっているのではないかと、自己分析しています。

投稿者プロフィール

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。