コーチングを継続したほうがいい人、しなくていい人

しごとのみらいの竹内義晴です。

初回のコーチングを終えられた方からよくいただく質問に、「コーチングは継続したほうがいいか、それとも、しなくていいか」があります。

コーチングはある期間、継続するのが一般的です。けれども、コーチングが初めての人にとって、「継続するなら、どのぐらいの期間がいいのか」「目的がはっきりしないまま、継続するのは意味がないのではないか」「単発でもいいなら、あえて続けなくてもいいのではないか」と思われる方も多いのではないでしょうか。

目的があいまいなままダラダラと続けても意味はありませんし、お金も掛かりますしね。

私の意見では、コーチングにはテーマによって、「継続したほうがいい」と思うタイプと、「継続しなくていい」タイプの人がいます。

そこで、この記事では、コーチングを「継続したほうがいい人、しなくてもいい人」についてと、コーチングの継続と効果、期間の関係についてお話します。

コーチングを継続したほうがいい人、しなくていい人

では、どのようなテーマの場合、コーチングを継続したほうがよく、どのような場合は継続しなくてもよいのでしょうか。

コーチングを継続したほうがいい人

次のタイプは、コーチングを継続したほうがいいでしょう。

ビジネスなどで、具体的な結果を出したい人

ビジネスで結果を出すためには、具体的な行動が必要です。そのためには、理想と現実、その間のギャップを明確にして、「〇〇までに、□□をする」という行動計画を立て、着実に行動していくことが大切です。

コーチングを定期的に行うことによって、「次回のセッションまでに、〇〇をする」という具体的な行動計画を立てます。

行動計画をコーチと一緒に考えることで、一種の「約束」みたいな形になります。「約束」といっても無理強いするわけではありませんが、第三者が関わることによって、一人でがんばるときよりも、「やらなきゃ」という気持ちにつながりやすい効果があります。

行動計画を立てたら、具体的にやってみます。

次のコーチングでは、やった成果を元に、計画と結果のギャップをチェックし、次のアクションを考えて、次につなげます。つまり、PDCAサイクルを回すわけですね。

コーチングの期間は、1週間~隔週ぐらいの頻度がいいでしょう。

行動を変えたい人

行動を変えたい場合も、コーチングの継続が有効です。

例えば、先日行ったBさんとのコーチングのテーマは、「行動を変える」でした。Bさんには、実現したいことがありました。しかし、日々の忙しさになんとなくやる気になれずに、つい、後伸ばしにして行動できない……といった状況がありました。

Bさんが望んだのは、「コーチングを継続し、セッションでやるべきことを決めて、意識的に行動することで、現状を変える」ということでした。

Bさんとは、3週間~1か月ほどの周期でコーチングを行っています。

定期的に「こころのメンテナンス」をしたい人

定期的に「こころのメンテナンス」をしたい人にも、コーチングの継続はおすすめです。

たとえば、経営者や起業家、管理職の方などは、立場的に「まわりに相談相手がいない」「同じ立場の人がいない」という状況におかれることがよくあります。そのため、「話したいけれど、話せない」ことも多いものです。

このような場合、特別「何かをする」わけではありませんが、第三者に、自分の本音や悩みごとを雑談のように話すことによって、頭の中を整理したり、気持ちを整えたりすることができます。

こころのメンテナンスが目的の場合は、月に1回程度の周期がいいでしょう。

コーチングを継続しなくていい人

「いま」の状況を整理できればいい場合は、継続しなくていいのではないかと思います。

例えば、しごとのみらいのコーチングでよくいただくテーマの1つに、「未来に対して、目標を明確にしたい」「キャリアを見直したい」などがあります。このようなテーマは、「いま」の状況を整理できればよく、継続したからといって、次につながるわけではありません。

実際、1回話してみて、「やりたいことが明確になってスッキリした」「できることからはじめていきたい」という方も少なくありません。

もちろん、経験を重ねるにつれば、やりたいことが変わったり、やりたいと思っていたことが、実際にやってみたらそうでもなかった……ということは、よくあるものです。その場合は、話したいときに改めてコーチングを受ければいいでしょう。無理に継続する必要はありません。

コーチングの継続と効果、期間の関係

続いて、コーチングを継続する際の期間についてです。

コーチングは一般的に、3か月程度を1回の契約期間とするコーチ(あるいは、会社)が多いようです。その理由を調べてみると……

  • 「こうなりたい」という理想を実現するためには、最低3か月はかかる
  • 行動を変化させるためには、3か月程度は必要

などが挙げられています。

確かに、何かしらの結果を出すためには、変化を感じるためには、ある程度の期間は必要なのかもしれません。しかし、そもそも人は、知識や経験がそれぞれ違います。同じ理想を実現するにも、1か月で実現できる人もいれば、1年掛かっても実現しない人もいます。また、理想の大きさによっても、実現までに必要な期間は違います。3か月継続したからといって、必ずしも「理想が実現する」「行動が変化する」とは言えません。

継続する場合は、ある程度期間を設定しておいたほうがいい

一方で、コーチングを継続するなら、ある程度の期間(3か月など)を決めてはじめることをおすすめしています。

以前、Aさんとコーチングを行ったときのことです。2年程継続していたのですが、当初は、「メンタル的な課題を解決したい」が目的でした。半年ほどのコーチングでメンタル面の落ち着きは取り戻すことができました。

その後、Aさんは起業することになりました。テーマが変わるため、コーチングを一旦終了することも提案しましたが、「メンタル面を整えるという意味で、そのまま継続してほしい」という依頼を受けたため、継続することになりました。主に起業に対するコーチングを行いましたが、都度、テーマが変わったり、メンタル面の支援をしたりするなど、目的があいまいなまま続けることになり、最後は「なんとなく終了」という形になってしまいました。

この経験を通じて思いました。「コーチングは、ある程度期間を決めて、“やるならやる、やらないならやらない”としたほうが、効果が出やすい」と。期間を設定せずに始めると、「目的があいまいなまま、ダラダラ続ける」恐れがあります。

逆に、Mさんとコーチングを行ったときのことです。テーマは、「やりたい事業があるが、会社を辞めるか、次に進むか、できることをやりながら整理したい」でした。期間は3か月と決めて取り組みました。

3か月終了後、Mさんは目的を果たし、会社を辞めて、次のステップに進むことになりました。最後のセッションで、Mさんはこう言いました。「3か月と最初に決めていたからこそ、ゴールを描くことができ、行動的になれたのだと思います。」

コーチングの継続で悩んだら「目的」を考えよう

ここまで、コーチングを「継続したほうがいい人、しなくてもいい人」、コーチングの継続と効果、期間の関係についてお話ししてきました。

コーチングが初めての方にとって、「1回でいいのか」「継続するとしたら、どのぐらいの周期で、どのぐらいの期間、続ければいいのか」悩みますよね。

もし、継続するか否かで悩んだ場合は、コーチングを受けることで、「何を実現したいのか」「いつまでに実現したいのか」といった、目的や期間を改めて考えてみると、自分なりの、コーチングに必要な期間が見いだせるのではないかと思います。「3か月受ければ必ず結果が出ます」というものではないので、コーチと都度相談しながら、取り組むことをおすすめします。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

しごとのみらいのコーチング

コーチングは、あなたの「理想」を叶えるためのプログラムです。本来持っている可能性に目を向け、「本当は何をしたいのか」「本当はどうありたいのか」を見出しながら、具体的な行動につながるよう支援します。