イラッ!としたときの8つのストレス対処法

上司との関係、部下との関係、顧客との関係など、仕事をしているとイラッ!とすることがありますよね。
全く人との関わりがない仕事なら、イラッ!とすることも少ないかもしれませんが、周りの人といい関係で仕事をしたいと思う人ほど、がんばって仕事をしたいと思っている人ほど、いやな思いをした経験をお持ちだと思います。
中には、「どうせ何を言っても無駄だし……」と、あきらめに近い感情を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
できれば、イラッ!としないようにしたいと思いますが、イラッ!とするのは、ある種の科学反応みたいなもので、「イラッ!としないように努力しよう」と思っても、なかなかコントロールできるものではありません。コミュニケーション心理学のトレーニングの仕事をしている筆者でもそうです。まわりの人の言動に「イラッ!」とすることはたくさんあります。
イラッ!すること自体をコントロールするのは難しい。けれども、1時間イラッとしていたのが30分に、10分に、5分に縮めていくことならできたら、ストレスはマネジメントしやすくなっていくかもしれません。
今日は、イラッ!としたときのストレスマネジメントについてのお話です。
イラッ!としたときの8つのストレス対処法
無理に「忘れよう」としない(そこに居てもいいことを許す)
脳は「○○しないようにしよう」と考えると、「○○する」ことに意識が向く特徴があります。「考えないようにしよう」と思うほど、それを思い出してしまいます。
このような場合は、無理に「忘れよう」とするよりも、「イラッ!とするのは仕方のないことだ」「イラッ!とするのは自然の反応だ」というように受け入れる姿勢でいるほうが、あの、波のように繰り返し襲ってくるイライラ感を誘いません。
毒を吐く
いっそのこと、毒を吐くのもいい方法です。こころの内にあるネガティブな思いを外に出してしまいましょう。車の中など、他の人に迷惑が掛からない場所で大声で叫ぶのがオススメです。
他の人に話す
もし、信頼できる人が近くにいたら、その思いを話してみましょう。肩の荷がおります。
私の知り合いのカウンセラーはこう言います。
内に思いを「話す」ことで、「放す」ことができます。
「まぁ、いいか」と声を出す
「まぁ、いいか」と声に出してみましょう。「まぁ、いいか」はこころを落ち着かせるおまじないです。
他のことに集中する
「イラッ!」としたとき、そのことから意識を放したいときは、「ランニングをする」「音楽を聴く」「料理をする」など、ほかの、意識が集中できることをするのが効果的です。
精神科医の香山リカさんは、著書「心の深呼吸ができる本」の中で、次のように言っています。
なにをしてもうまくいかない。なにを考えてもマイナス思考。そんな「煮詰まった日」もありますよね。「そんなときは餃子を作るのが、いちばんだよ」と先輩の精神科医が教えてくれました。
「何がそう思わせたのか」を考える
誰かや何かの発言にイラッ!としたということは、その気持ちの背景には、「本当はこの気持ちを分かって欲しかった」「本当はチーム一丸となって仕事がしたかった」「お客様の役に立ちたかった」のような肯定的な気持ちがあります。あなたご自身に「何が私にこの気持ちを抱かせたのだろう?」と考えてみてください。肯定的な気持ちに気がつくと幾分落ち着きます。
時間が解決してくれるのを待つ
脳の専門家がこう言っていました。
脳には忘れる機能がある。もし、脳がすべてを覚えていたら、苦しくて生きていけない。時間が苦しい体験を忘れさせてくれる
誰もがイラッ!とするから大丈夫
他の人の言動の影響でイラッ!とするのは誰もが経験すること。だから、大丈夫。少しずつ自分自身と対話をしながら、ストレスマネジメントをしていきたいものです。
投稿者プロフィール

- NPO法人しごとのみらい理事長
- 1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。
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