トライアングルコミュニケーションモデルと思考法

TCMの特徴は、「具体化(発散)思考」と、「抽象化(収束)思考」の両方ができることです。

具体化(発散)思考とは

発散思考とは、ある事柄を「具体的にすること」です。「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」など4W1Hや、「例えば」「具体的には」などの視点で考えることです。

抽象化(収束)思考とは

収束思考とは、ある事柄を「抽象的にすること」です。「そもそも……」「その目的は何か」「その意味は何か」「それによって何が得られるのか」などの視点で考えることです。

具体化思考と抽象化思考の例

たとえば、「部屋の壁に穴を開ける」シーンについて考えてみます。

具体化思考とは、ある事柄を具体的にすることです。

  • 壁に何ミリの穴を開けるか
  • どのあたりに開けるか
  • ドリルはどこで買ってくるか

など、物事を実現するために、具体的に考えます。

抽象化思考とは、ある事柄を抽象的にすることです。

  • そもそも、何のために穴をあけるのか
  • 穴を開けることで何が得られるのか

という具合です。たとえば、穴を開ける目的が「壁に絵をかける」ならば、さらにそれを抽象的に考え、目的や意味を考えると「毎日絵を眺めることでリラックスしたい」「ゆとりのある時間を過ごしたい」などとなるでしょう。リラックスやゆとりのある時間が目的なら、場合によっては絵でなくてもいいのかもしれませんし、きれいな壁に穴を開けなくても済むかもしれません。

このように、収束思考は、物事を1つ上から考える機会を与えてくれ、事柄が持つ本来の意味や目的、叶えたいことを明確にしてくれます。TCMは、この「発散思考」と「収束思考」ができます。これによって、さまざまな答えを見出すことができます。

具体化思考と抽象化思考については、「TCMとマインドマップの違い」でも説明しています。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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