「コミュニケーション能力が高い」ってどういうこと?

日本経団連が2014年1月に発表した新卒採用に関するアンケート調査結果によれば、新入社員の選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」なのだそうです。

「コミュニケーション能力が高い」のイメージは?

一言で「コミュニケーション能力」と言っても、その意味合いはかなり広いですよね。

コミュニケーション能力とは……

  • ホウレンソウがきちんとできることだ
  • 自分の考えをはっきりいえることだ
  • 相手の話を最後まで聞けることだ
  • 共感することだ

など、いろんな捉え方があります。

管理職あたりになってくると、「リーダーシップ」や「指導力」なども含まれてきますよね。

闇雲に考えても分かりづらいですね。

「コミュニケーション能力」をロジカルに考えてみよう

闇雲に考えても分かりづらいので、コミュニケーションの全体像を論理的に捉えながら、「コミュニケーション能力が高いとはどういうことなのか」を考えてみましょう。

ここでは、コミュニケーション能力を「情報のやりとり」と定義します。

情報のやりとりは「言語」と「非言語」の2つ

私たちが周りの人と情報交換をする際、「言語」と「非言語」で情報のやりとりをしています。「言語」とは言葉そのもののやりとりのこと、「非言語」とは表情やジェスチャーなど言葉以外の情報のやりとりのことです。

「言語」のやりとりは、「話す」「聞く」「問いかける」の3つ

「言語」のやりとりには、「話す」「聞く」「問いかける」の3種類に分けられます。これらはさらに細かく分類することができますね。

「非言語」のやりとりは、「顔の表情」「声のトーン」「ジェスチャー」の3つ

「顔の表情」「声のトーン」「ジェスチャー」の3種類に分けられます。これらはさらに細かく分類することができますね。

「コミュニケーション能力が高い」とどうなるの?

では、「コミュニケーション能力が高い」とどうなれるのでしょうか?

「言いたいことがきちんと言える」「話を聞ける」「話を引き出せる」「共感力が上がる」など、いろんな要素がありますが、最終的には、働きやすい職場になり、楽しく働けるようになるのでしょう。

つまり、「コミュニケーション能力」とは、「楽しく働くためのツール」であり、「楽しく働くための能力」のことで、「コミュニケーション能力が高い」とは、「周りの仲間と楽しく働く能力がある」ということなのです。

コミュニケーション能力を向上させるには?

コミュニケーションにとってリーダーシップも、共感力も大切です。けれども、それらは、基礎的なコミュニケーション力を身につけることによって得られる結果です。

それならば、まずは、「話す」「聞く」「問いかける」「顔の表情」「声のトーン」「ジェスチャー」といった、基本的なところから身に着けていくのがいいのではないでしょうか。

また、苦手なことを克服することも大切ですが、コミュニケーションにはいろんな要素があります。

たとえば、うまく話せなくても……
あいづちを打ちながら「へ~、そうだんだぁ。大変だね」と話を聞いてもらえたら、「○○さんて、人のきもちをほぐすのが上手だな」と思われます。
話す内容が同じでも、声のトーンを少し落として、ゆっくりと、大きな声で話すだけで、話が上手に聞こえます。

自分が得意な部分から活かしていくことも、大切なことだと思います。

投稿者プロフィール

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

メールマガジン

MAIL MAGAZINE

メールマガジンをお読みになりませんか?

コミュニケーションやチームづくり、自分との関わり方、これからの働き方など、「楽しくはたらく」ヒントをお送りしています。