新しい理念に込めた意味──一人ひとりの「楽しい」で、しごとのみらいを創る。

こんにちは。しごとのみらいの竹内義晴です。

2021年、新たな年度を迎えましたね。

しごとのみらいを設立したのは、2010年です。これまで「もっと『楽しく!』しごとをしよう。」をテーマに、コミュニケーションや職場改善をはじめとした研修や講演、コーチングやカウンセリングなどをはじめとした個人相談。一人でも多くのビジネスパーソンが、普段抱える悩みや課題を解決し、少しでも、明るい気持ちで働くことができるようなイベントや情報発信などを行ってきました。

これまで続けてこれたのは、ひとえに、しごとのみらいに関心をお持ちいただき、関わっていただいたり、協力いただいたりしたみなさまのおかげです。ありがとうございます。

新しい年度を向かえるにあたり、この記事では、「これからのしごとのみらい」についてお話したいと思います。

設立からいままでの活動

設立から今までの活動を振り返ると、どちらかといえば、「いかに問題を解決するか」という観点で取り組んできたような気がします。

たとえば……

  • いかに、職場のコミュニケーションの問題を解決するか?
  • いかに、ストレスを抱えている人たちをケアするか?
  • いかに、将来に対する不安感をいかに取り除くか?
  • いかに、見失った「働く意味」を見出すか?

のように。そのイメージは「過去から現在の間に起こってきた問題を解決する」ものであり、視点は「過去」に向いていたような気がします。

こういった、「いかに問題を解決するか」という取り組みも、とても大切だと思っています。なぜなら、問題を解決してこそ、次の未来が見えてくるからです。

一方で、最近はなぜか……

  • これからの「働く環境」はどうなっていくのか?
  • 「自分らしい働き方」を実現するためにはどうすればいいのか?
  • これからの組織のあり方とはなにか?
  • 法人としてその環境をどうすればつくることができるか?

などのような、これからの仕事の「未来」についても、もう少し考えたり、何かしらの行動を始めたりできるような環境があってもいいのではないか……そんな風に感じることが多くなりました。

なぜ、そのように感じることが増えたのか……それは、私自身が、そういった働き方をしているからなのかもしれません。

最近の「わたしの働き方」

私は、新潟県妙高市を軸に、東京の会社でも働いています。いわゆる、「複業」「二拠点ワーク」「テレワーク」といった働き方です。

こういった働き方は、大変なこともある一方で、次のような「よさ」もあると感じています。

  • (金銭的に、社会的になど)安全・安心な環境を確保しつつ、新しい取り組みにチャレンジできる
  • 新たな人脈が広がる
  • 1つの組織では得られなかったスキルが身につく
  • 他の環境に身を置くことで癒される

また、人口減少社会のいま、このような時間や場所、組織などといった制約がない、多様な働き方をする人が増えると、人材不足といった、社会の労働環境の課題を解決できるかもしれません。

そこで、これからの「しごとのみらい」についてもう少し考え、実践してみたくなったのです。

実は、理念を創りました

その手始めとして、私たちは「新しい理念」を考えることからはじめることにしました。

実は、しごとのみらいには設立当初から「もっと『楽しく!』しごとをしよう。」というテーマがありました。

いえ、正確には、当初は「もっとしごとを『楽しく!』しよう。」でした。けれども、活動をはじめて数年経ったあるとき、「”仕事を”楽しくするのではないな。大切なのは、”私たちが”楽しく仕事をすることだな」ということに気づき、「もっと『楽しく!』しごとをしよう。」に変えました。このテーマはいまも気に入っていて、とても大切にしています。

一方で近年、テーマやスローガンではなく、「私たちはこのために集っているんだよね」「行動しているんだよね」といった、理念というか、目的のようなものがあるといいなと思っていました。

そこで、会員のみなさんと議論をはじめました。

もし、理念をつくるなら、私はこういったものが実現できるものだといいなと思いました。

  • 一人ひとりが、充実して働けるような
  • いろんな働き方を選択できるような
  • 誰かや何かに依存するだけではなく、主体的であるような
  • だからといって、全部一人でがんばる必要はなくて、お互いが協力しあえるような
  • 会社に依存しているだけではなくて、小さなチャレンジができるような
  • お互いに学び合えるような
  • フラットな関係性で、主体的に何かが生まれているような
  • 誰かの「やりたい」に協力しあえるような
  • それが結果的に、地域や社会の役に立っているような
  • 新しい働き方のモデルになっているような
  • サードプレイスのような
  • そこにいるだけで、なんとなく癒されるような

会員のみなさんからもアイデアを出していただき、さまざまな理念の候補や、「つなげる」「つながる」「幸福」「充実」「自分らしく」「楽しんで」といったキーワードが出てきました。また、「ここはひらがながいいか、漢字がいいか」といった議論を重ねました。

そして、最終的にたどり着いた言葉が、これです。

一人ひとりの「楽しい」で、しごとのみらいを創る。

まずは、一人ひとりが感じるであろう仕事の「楽しい」を創る。これ、重要。そして、少しずつ周囲に伝播していく。さらに、「仕事とは、こういうものだ」という、仕事に対する今までの価値観や固定観念が少しずつ変わっていき、社会に浸透していく……みたいな。

そんな、「しごとのみらい」の変化をイメージしています。

一人ひとりの「しごとのみらい」を創る

この記事を書いているのは、2021年4月です。感染症をはじめさまざまな制約があり、この先がどうなるのか、未来が見出しにくい時代です。世の中もなんとなくギスギスしています。

一方で、こういった機会が契機となり、テレワークや複業など、今までになかった働き方を経験する人が増えたこともまた、事実でしょう。これからももうしばらくは続くであろう制約によって、働き方はさらに変化していきそうです。そうです。まさに「しごとのみらい」が創られていくのです。

しかし、こういった社会の変化は「〇〇すれば□□になりますよ」というほど、簡単なものではないのだろうと思っています。さまざまな試行錯誤が必要です。

また、これはわたしの個人的なスタンスですが、私は社会を「変えたい」とは思っていません。社会とは、何かしらの小さな変化の積み重ねによって「変わる」ものだと思っています。「変える」のではありません。「変わる」のです。

それでも、その、小さな試行錯誤をはじめてみたい。一人ひとりが「楽しい」と思えるような働き方を、それぞれの立場で実現すること。それが可能な社会を創ること。それが、「しごとのみらい」を創るということ。

これからは、今までの「問題を解決する」活動を継続しながら、「しごとのみらい」を創る活動にも注力できたらいいなと思っています。

詳しいご案内は、また改めてさせていただきますが、2021年度より「都市部のみなさんが、地域の企業で複業する」といった「地域複業」の取り組みがはじまります。また、昨年度から取り組んでいる、都市部のみなさんが地域の資源を生かした学びのプログラム「ラーニングワーケーション」の取り組みも継続して行っていきます。

というわけで、これからは今まで以上に「しごとのみらい」につながる活動をしていきたいと思っています。

引き続き、しごとのみらいをよろしくお願いいたします。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

しごとのみらいの会員について

しごとのみらいでは、職場とプライベートの間の「サードプレイス」として、これからの働き方や仕事のあり方についての情報交換や、コミュニケーションに関する勉強会、悩みごとの共有など、仕事における、一人ひとりの「楽しい」を創るための活動をしています。ご興味があれば、ご参会いただけるとうれしいです。