組織作り

シニア(高齢者)世代の雇用にみる新たなコミュニケーション教育の必要性

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人口減による人材不足が深刻です。

帝国データバンクの『「人手不足倒産」の動向調査(2018年上半期)』によれば……

正社員が不足していると回答した企業は全体の49.2%を占め、1年前(2017年4月)の同調査から5.5ポイント増となった。また、直近2018年5月の有効求人倍率(季節調整値、厚生労働省、6月30日発表)は1.60倍と、1974年1月(1.64倍)以来、44年4カ月ぶりの1.6倍台に達し、企業の人手不足を裏付けている。

出典:「人手不足倒産」の動向調査(2018年上半期) | 帝国データバンク

としています。

また、先の見通しも深刻です。総務省の情報通信白書によれば、「我が国では他の国と比較しても急速に少子高齢化が進行している」「少子化に歯止めがかからない実態が改めて浮き彫りになっている」としています。

出典: 我が国の人口の推移 | 情報通信白書(総務省)

注目を集めるシニア(高齢者)世代の雇用

人材不足が深刻化する中、シニア(高齢者)世代の雇用が注目を集めています。「健康で元気なおじいちゃん、おばあちゃん」を採用する企業が増えています。

NHKの『人手不足 シニア世代に熱視線!』によれば、静岡県磐田市にあるパイプ加工業「コーケン工業」で働く従業員の最高齢は89歳だそうです。

しごとのみらいでも、高齢者雇用の総合誌『エルダー』(独立行政法人恒例・障害・求職者雇用支援機構)にて、『高齢社員との「ギャップを埋める」「相手に伝わる」コミュニケーション』という連載を寄稿させていただいておりますが、高齢者雇用の専門誌があるということ自体が驚きです。

「多様な世代」が一堂に会し世代間ギャップが生まれるこれからの職場

総務省の国勢調査では、生産年齢人口を15歳~64歳としているように、これまで、労働環境と言えば、下は15歳以上で、上はいわゆる「定年」と呼ばれる60~65歳が一般的でした。

一方、人口減少が進み、超少子高齢化社会になることが明らかな今、これからはシニア世代が活躍する場が益々増えてくるでしょう。つまり、これからの職場は、若い世代からシニア世代まで、今まで以上に「多様な世代」が一堂に会すことになります。

多様な世代が一堂に会すと、生じるのは「世代間ギャップ」です。

世代間ギャップは「若い世代は何を考えているか分からない」「ベテラン世代は頭が固い」など、これまでもビジネスシーンの問題としてよく挙げられるテーマでした。世代が異なれば考え方や価値観が当然違い、それによって行動も異なります。そこに「コミュニケーションのギャップ」が生まれます。

そのため、シニア世代と一緒に働くようになると、これからの職場のコミュニケーションは今まで以上に難しくなるでしょう。

オンラインには「シニア世代との関わり方」の情報がない

これからはシニア世代とのコミュニケーションが重要になってきますが、インターネット上にはこれらの情報があまりありません。

例えば、「高齢者 コミュニケーション」などの検索キーワードで検索してみると、出てくる情報の多くが、介護現場の情報であることに気づきます。

介護のコミュニケーションといえば、「耳が遠いのでゆっくり話しましょう」「おじいちゃん・おばあちゃんのことを尊重しましょう」「否定してはいけません」といったようなものです。

これらは、介護の現場ではとても大切です。けれども、ビジネスの現場では、変に「年寄扱い」してはあまりいい気持ちではないはずです。関わり方も介護のノウハウとは異なるものが求められるでしょう。

もちろん、シニア世代は年齢による体の衰えはあるかもしれません。それでも、シニア世代にはこれまで培ってきた様々な経験やノウハウを生かしてほしいですし、まだまだ現役として活躍していただきたい。年齢に対する気配りはしながらも、むしろフラットな状態で関わっていく必要がありそうです。

シニア(高齢者)世代との世代間ギャップを縮めるコミュニケーション

世代を超えてよりよいコミュニケーションをするためには、各世代の特徴を知り、世代間ギャップを縮めていく必要があります。

これらについては、高齢者雇用の総合誌『エルダー』(独立行政法人恒例・障害・求職者雇用支援機構)で『高齢社員とのギャップを埋める相手に伝わるコミュニケーション』という連載をしております。PDFが公開されておりますのでご覧ください(公開時、順次リンクを張っていきます)。

多様な人々が働きやすい職場にしよう

近年は、「ダイバーシティ」や「多様性」がやや流行り言葉のようになっていますよね。これらで言われるのは、どちらかといえば、国籍や性別のようなマイノリティを大切にする文脈で語られることが多いようです。

一方、本来多様性とは、「一人一人の個性はみんな違うよね」ということであり、年齢も一つの個性であり、特別なことではありません。

働きやすい職場を作っていくためには、「シニアだから」「若い世代だから」のように世代を分断するのではなく、一つの個性として関わっていくことだと思います。

超少子高齢化社会の今、それぞれの経験や個性を生かし、よりよい職場を作るためにも、シニアに対応できるコミュニケーション教育が今後は必要になってきそうです。

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