簡単!わかりやすく伝える論理的な話し方2つ

ビジネスシーンでは、意見や考えをわかりやすく伝える論理的な話し方が大切ですよね。

なぜなら、相手が知りたいことの筋道を順序だてて説明できれば、「あっ、なるほどね!」と納得でき、信頼関係を築くことができるからです。

たとえば、顧客に対する商品提案のプレゼンで、「この商品のポイントは○○です。なぜなら、この商品は、お客さまがこれまでお困りだった○○を□□によって解決できるからです」のように、結論を端的に、加えて、その理由を論理的にわかりやすく説明できれば、顧客は「あっ、あるほどね!」と納得し、あなたに信頼感を抱くでしょう。

そこで、意見や考えをわかりやすく伝える、とてもカンタンでシンプルですが、非常に効果的な、論理的な話し方を2つご紹介しましょう。この方法を使うと、相手に結論を端的に示しながら論理的に伝えられるほか、話や文章の流れを組み立てる際に、考えをまとめやすくなります。

意見をわかりやすく伝える論理的な話し方

意見をわかりやすく伝える論理的な話し方とは、「言いたいこと(結論)」と「理由」をセットで伝える方法です。代表的な方法に、「PREP法」と「なたもだ」があります。

PREP法

「PREP法」は

  • Point:ポイント、結論 - 「私の意見は○○です」
  • Reason:理由、背景 ― 「なぜなら、○○は△△だからです」
  • Exsample:具体例 ― 「たとえば・・・(事例)」
  • Point:最初のポイントを繰り返す ― 「だから、私の意見は○○なのです」

の順番で話す方法です。「結論(言いたいことを一言で)」→「理由(その理由)」→「具体例」→「結論をもう一度(まとめ)」の順番で話すことで、意見を論理的に分かりやすく伝えることができます。

なたもだ

「なたもだ」は、国語作文教育研究所の故宮川俊彦氏が提唱した論文や文章の組み立て方です。基本的な流れはPREP法とほぼ同じですが、より日本語に馴染んだ形で覚えられます。

  • (自分の意見):ポイント、結論 - 「私の意見は○○です」
  • なぜなら:理由、背景 ― 「なぜなら、○○は△△だからです」
  • たとえば:具体例 ― 「たとえば・・・(事例)」
  • もし:反証 ― 「もし、○○が△△ならば、□□でしょう」
  • だから:結論 ― 「だから、私の意見は○○なのです」

ぜ」「とえば」「し」「から」の頭文字をとって「なたもだ」としています。「反証」とは、「反対の証明」のことで、主張したいことの反対側(もし、そうでなかったら)を示すことで、主張をより強くする効果があります。

「PREP法」と「なたもだ」の例

実は、この文章自体、「PREP法」と「なたもだ」を使っています。改めて読んでいただくと、「PREP法」と「なたもだ」を使っているところがお分かりいただけるでしょう。

文章をわかりやすく論理的に書く「型」としても有効

「PREP法」と「なたもだ」は、論理的な話し方としてだけではなく、論理的な文章の書き方の「型」としても非常に有効な方法です。

なぜなら、文章の「型」があることによって、「次に何を書くべきか」を提示してくれるので、意見をまとめやすくなり、文章が書きやすくなるからです。

たとえば、文章を書くとき、最初に、「私が言いたいことは、一言で言うと何だろう?」と考えることで、何が言いたいのかが明確になり、軸がはっきりします。続けて、「なぜなら……」と、「なたもだ」の流れにそって文章を組み立てることで、次に何を書くべきなのかが、自然な形でわかります。

もし、文章の「型」がなければ、言いたいことが一言でまとまらず、冗長的でわかりにくい文章になりがちです。また、次に何を書いたらいいのかがわからなければ、文章をまとめる時間もかかるでしょう。

ですから、文章の「型」は、とても便利なのです。

まとめ

筆者は自分の意見や考えを人前で話したり、文章を書いたりする機会が多いのですが、今回ご紹介した2つの論理的な話し方をさまざまなシーンで使っています(本当に便利です!)。「次に伝えるべきなのはこれだよ」と示してくれるので、次に何を言いたいのか、何を書きたいのかがわからなくなったときほど、これらの「型」があるおかげでとても助かっています。

日常の練習方法ですが、多くの方は、仕事でメールを使う機会が多いでしょう。メールを書くときにこれらの「型」を使うと文章が書きやすくなるほか、メールは毎日使うので、これらの「型」を意識的に使うことで、自然に、わかりやすく話したり、伝えたりすることができるようになるでしょう。

シンプルですが、非常に有効な方法です。あなたもぜひ、試してみてください。あなたが多くの方から信頼され、仕事が楽しくなりますように。

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著者

竹内義晴
竹内義晴NPO法人しごとのみらい理事長
1971年生まれ。新潟県妙高市出身。自動車会社勤務、プログラマーを経て、現在はNPO法人しごとのみらいを運営しながら、東京のIT企業サイボウズ株式会社でも働く複業家。「複業」「多拠点労働」「テレワーク」を実践している。専門は「コミュニケーション」と「チームワーク」。ITと人の心理に詳しいという異色の経歴を持つ。しごとのみらいでは「もっと『楽しく!』しごとをしよう」をテーマに、職場の人間関係やストレスを改善し、企業の生産性と労働者の幸福感を高めるための企業研修や講演、個人相談を行っている。サイボウズではチームワークあふれる会社を創るためのメソッド開発を行うほか、企業広報やブランディングに携わっている。趣味は仕事とドライブ。

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