リチャードバンドラー米国NLP(TM)協会認定NLPプラクティショナーコース

プラクティショナーコースは、NLPを日常で使うための「実践者コース」です。物事をポジティブに捉える基本的な考え方や、優れたコミュニケーション能力が身に付きます。

ここでは、プラクティショナーコースで学ぶ内容について紹介します。NLPはもともとアメリカで体系化されたもののため、英語で表現されていたり、日本語になっていてもやや分かりにくい、または、本意とニュアンスが異なるものがあるため、ここでは、一つ一つの言葉をかみ砕きながら、何を学ぶのかを解説します。

NLPプラクティショナーコースで学ぶこと

NLPの基本的な前提と行動との統合

NLPには、コミュニケーション能力を上げ、思考に柔軟性を与え、現状をより良くしていくための、基本的な8つの前提があります。それぞれの意味について解説します。

  1. 現実の体験の内容を変えるよりも、現実を体験するプロセスを変化させる能力のほうが、価値あることが多いのです。
  2. コミュニケーションの意味は、受け取る反応にあります。
  3. 私たちの環境や行動に関して、人間が識別できることはすべて五感(視覚、聴覚、身体感覚、嗅覚、味覚)を通して有効に表すことができます。
  4. 変化を起こすために必要なリソースは、すでにその人の中にあります。
  5. 地図は領土ではありません。
  6. 人の肯定的な価値は一定です。一方、その人の内側と(もしくは)外側の反応に価値があり、適切かどうかが問われるのです。
  7. すべての行動には、それを起こさせる肯定的な意図があります。また、すべての行動にはその価値を活かせる状況があります。
  8. フィードバック VS 失敗 ― すべての結果と行動は、状況に対して望んだ成果であろうとなかろうと成功なのです。

ラポールの構築と維持

「ラポール(rapport)」とは、人と人との間が和やかで、心が通じ合った状態であることを指す単語です。ラポールはより良い関係を作るための基本です。ラポールとはどういう状態なのか、どのようにすればラポールが築けるのかについて学びます。

詳しくは、信頼関係(ラポール)を築く8つのポイントも併せてご覧ください。

言語&非言語のペーシング&リーディング

「ペーシング」とは、ラポール(人と人との間が和やかで、心が通じ合った状態)を築くためのコミュニケーション方法で、言葉や体の使い方などを「相手のペースに合わせる」ことです。

詳しくは、信頼関係(ラポール)を築く8つのポイントも併せてご覧ください。

「リーディング」は、相手を望ましい姿にリードすることです。言語(言葉)と非言語(顔の表情や声のトーンやリズム、ジェスチャーなど)を使って、相手にペースを合わせながら、望ましい意識状態へ変化させていく方法について学びます。

リーディングの方法の一つにリフレーミングがあります。詳しくは、リフレーミング―大切な人を励ます言葉の作り方も併せてご覧ください。

言語&非言語の反応の導出

人は、コミュニケーションを言語と非言語によって行っています。しかし、全ての体験を言葉やジェスチャーで表現できるわけではありません。相手とより良い関係を築くためには、質問によって相手が体験したことを引き出し、本当にそうなのか確認します。さらに、相手が表情や体の使い方によって表現している反応を引き出します。

感覚の経験を通してのキャリブレーティング

「キャリブレーティング」とは、相手の状態をよく知ることです。表情やジェスチャーは無意識で変化していることが多いもの。相手の表情や体の使い方を目でよく見て、声のトーンやリズムを耳でよく聞いて、雰囲気や状況をよく感じて、相手の状態や変化を読み取ります。

詳しくは、コミュニケーションの基本「観察力」の鍛え方も併せてご覧ください。

表象システム(感覚の叙述語とアクセシング・キュー)

「表象システム」とは、私たちの外側で起こっている出来事を、目や耳などの五感を通じて情報を受け取り、頭の中で「これは○○だな」と理解するまでの一連の流れを示すものです。表象システムを知ることで、私たちがどのように物事を理解しているのかが分かるようになります。また、意識を変化させていくためには、どこにアプローチすればいいのかが分かります。

「アクセシング・キュー」とは、視線解析のことです。人が頭の中で情報を処理するとき、それに合わせて目が動く特徴があります。視線を解析することで、相手がどのように情報を処理しているかを把握できます。

ミルトンモデル、メタモデル

「ミルトンモデル」は、催眠療法家のミルトンエリクソンが好んで使った言葉の使い方です。ミルトンモデルを使うことによって、相手の状況を受け入れ、ペースを合わせて信頼関係を築きながら、望ましい姿に意識を変化させていくことができます。

「メタモデル」は、質問することによって、相手が言葉にできていないことを引き出していく言葉の使い方です。体験を具体的にすることによって情報を共有する他、ネガティブな思い込みを緩める効果があります。

よくまとめられたゴール、方向、そして現在の状態の導出

「よくまとめられたゴール」とは、目標を設定する際に意識するとよいポイントです。明確なゴールイメージは、私たちを内面から動機づけ、行動へとつなげてくれます。自分が目標を設定するための手引きとして、また、支援する人の明確な目標設定を導き出す質問のしかたについて学びます。

詳しくは、仕事の成果を左右する目標の立て方5つの条件も併せてご覧ください。

「現在の状態の導出」とは、現在起こっている問題の状況を質問によって明確にすることです。質問の仕方について学びます。

詳しくは、傾聴とは相手に意識を100%向けて理解しようとすること質問力―情報を共有し思考力を育むコミュニケーションスキルも併せてご覧ください。

表象システムのオーバーラップとトランスレーティング

「表象システムのオーバーラップ」とは、相手が過去に体験したことを頭の中で思い出す、または、未体験の未来像を頭の中で思い描く際に、その状況が起こっているシーンや、聞こえている音、体の感覚など、頭の中でリアルに再現できるようにする言葉の使い方です。

「トランスレーティング」とは、トランス(催眠)状態を作る言葉の使い方です。いわゆる、テレビで見るショー的なものとは全く異なり、自然な形でトランス状態へとリードします。意識の力だけでは改善しにくい問題を解決する際に効果的です。

全感覚システムでのアンカーの導出、インストール、活用

「全感覚システムでのアンカーの導出」とは、五感による条件付けのことです。例えば、気分が滅入っているときに、心が安らげる場所に行くと気分が変わるように、五感に対してポジティブな条件付けを意識的に行うことによって、思考や感情などをより良い方向へ変化させるための方法です。

意識のシフトのための能力

「意識のシフトのための能力」とは、ネガティブな状況の中から、ポジティブな価値を見出したり、意味づけしたりすることによって、意識をポジティブに変化させていく視点の向け方や言葉の使い方です。自分のために使うと、思考や感情のコントロールに、第三者のために使うと、意識をより良い方向へ変化させて、選択肢を広げることによって困難な状況を乗り越えるように支援できます。

詳しくは、「気づき」とは?―脳がひらめくコミュニケーションスキルも併せてご覧ください。

サブモダリティー(タイムライン、ビリーフチェンジ、スウィッシュパターンなどを含んだ活用)

「サブモダリティー」とは、五感が持っている力を最大限に発揮するための能力開発です。人は常々見たり、聞いたり、感じたりしていますが、ほとんど無意識に使っているため、その能力を最大限に発揮していません。五感の使い方を知り、意識的に使うことによって、今まで気が付かなかったことに気付き、問題解決につなげたり、意識や感情をより良い状態に変化させたりすることができます。

全方位のチャンキング

「チャンキング」とは、物事を詳細にして具体的にしたり、逆に、まとめたりすることによって、現状を明確にしたり、「何のためにそれをするのか」を明確にしたりする方法です。チャンキングを使って第三者に質問することで、現在の状況やゴールイメージが明確にできる他、「何のためにそれをするのか」が明確になることで、内的な動機付けを引き出すことができます。

詳しくは、チャンキングってどうやるの?世界を広げる思考技術も併せてご覧ください。

リソースにアクセスする、リソースを築く

「リソース」とは、目標を達成するために、それぞれの人が持っている人脈、もの、お金、情報、能力、スキルといった「資源」のことです。問題解決や目標達成に必要なリソースは全ての人に備わっています。

内容と状況のリフレーミング

「リフレーミング」とは、ネガティブな状況に、ポジティブな意味や価値を付けたり、その状況を他に生かすことによって、全ての体験を価値あるものにしていく物事の捉え方です。自分に使えば、思考や感情のコントロールに、第三者に使えば、思考や感情をポジティブな方向に変化させることができます。心に響く言葉は、相手の意識を一瞬で変化させるほどの力を持っています。

詳しくは、リフレーミング―大切な人を励ます言葉の作り方も併せてご覧ください。

メタファーの創造と活用

「メタファー」とは、比喩やたとえ話を使って話す言葉の使い方です。たとえ話を使うことで、相手が納得感を得られるように伝えたり、言いづらいことを抵抗感なく伝えたり、相手が相手なりの解釈で、柔軟な発想をするように促したりする効果があります。

詳しくは、「たとえ」で分かりやすく伝える「メタファー」とはも併せてご覧ください。

ストラテジーの発見、導出、活用、インストール

「ストラテジー」とは、戦略・戦術のことです。何かしらの問題行動があるとき、その原因を細かく分析すると、引き金となっているのは意外とシンプルで、共通していることが多いものです。原因となる引き金を探し、問題行動が改善するように再構築することによって、より良い行動に変化させることができます。

行動や態度の柔軟性のデモンストレーション

どんなにネガティブ(のように見える)な状況でも、出来事自体には意味がありません。そこに、そこにどんな肯定的な意味や価値を見出していくかに意味があります。つまり、行動や態度の柔軟性です。これまでご紹介したさまざまな能力を、コミュニケーションの「型」として体系的にまとめ、日常で使いこなせるようにデモンストレーションを行います。

 

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