今、「しごとが楽しい」なんて思えないあなたへ

こんにちは、「しごとのみらい」の熊谷美雪です。

「ひとり一人の『楽しい』で、しごとのみらいを創る」

これは、「しごとのみらい」の理念です。ですが、正直に言うと、以前の私は「しごとが楽しい」という感覚に馴染めずにいました。決して「楽しい」と思えている人を否定するのではなく、自分はそうはなれないだろうな、という感覚です。

そんな私も、あるきっかけから「しごと」を「楽しむ」ことができるようになりました。

この記事は、「しごとを楽しく」という言葉に、どこか違和感や距離感を感じている方、楽しいと思えるようになれたら、という方のための記事です。

「楽しい」と思えなかった日々

仕事が嫌いだったわけではありません。やりがいを感じる瞬間もありましたし、休暇をとって旅行に出かけ戻ったときは、「よし、また頑張ろう」という気持ちになることもありました。

ですが、日常は、メンバーのフォローに追われながら自分の仕事もこなさなければならなかったり、プロジェクトマネージャーとして複数の部署の板挟みになり、気疲れしてしまったり、ということも少なくありませんでした。

しんどかったのは、自分のチームのメンバーが他部署のメンバーとコミュニケーションの行き違いでトラブルになりかけるたびに、フォローのための調整をしていたことです。

それだけなら、立場上、役割でもあるから仕方ないと思えました。しかし、そのトラブルの当事者たちは、業務外では一緒に飲み会に出かけるような関係。仕事以外の時間にわざわざ会うほどの関係なのに、なぜ仕事の場では協力しあえないのか? そう考えるとやるせない気持ちになりました。当時の私は、どこか、様々な人や出来事の「犠牲になっている」という感覚を強く持っていたのだと思います。

そうした理由だけではありませんが、やはり大変なことは多かった。そのため、「しごとが楽しい」という言葉に馴染めなかったのです。

つらさの先にある「楽しさ」もあるが

ただ、当時から思っていたのは、つらいことがあっても、総じてみれば「楽しい」と思えたり、何かの瞬間に「楽しい」と思えることがあるんじゃないか? ということでした。たとえば、アスリートは、厳しいトレーニングを日々積み重ねながらも、「楽しく」感じている面もありますし、俳優も、長時間の拘束や膨大なセリフ、監督からの叱責など、楽しいことだけではない現場にいながら、やはり「楽しさ」を感じています。この場合の「楽しい」はきっと達成感や充実感なんじゃないかと思います。

ただ、アスリートも俳優も、「受け身」でそれをやっているのではなく、その道を自ら選び取っている。自分で主体的に選んでいるからこそ、つらさの先に達成感や充実感を見出せるのではないか、とも思っていました。

「7つの習慣」との出会い

そんなときに、『7つの習慣』(スティーブン・R.コヴィー 著)という本と出会いました。今でもあまりに有名な本ですが、初版は1996年とかなり前で、私が手に取ったのは2010年。社外の世界に目を向け始め、NLP(米国のコミュニケーション心理学)の講座を受けたり、「しごとのみらい」に参加し始めたりした転機の時期のことです。

特に印象に残ったのは、第1の習慣「主体性を発揮する」という考え方でした。何かが起きたとき、それにどう反応するかを選ぶ自由は自分にある。不満を言うだけ、心配を抱えるだけで終わるのではなく、自分にできることに焦点を当て、そこから動いてみる。

「『影響の輪』の外側でただ振り回される人でいるのか、それとも自分にできることをやり、『影響の輪』の中心に立つのか」それは自分次第なのだと知り、ずっと振り回される側だと思い込んでいた私にとって、これはまさに目からうろこの視点でした。

このことを知ってから、「自分にできることは何か?」に意識を向けるようになりました。

たとえば、プロジェクトマネジャーとして物事を円滑に進めるために、身につけたNLPのスキルや考え方を活かしました。それまでの私は、プロジェクトに関わる部署やチームに何かを依頼するとき、丁寧に機嫌を損ねないような依頼の仕方をしていました。ですが、それはなんとなく自分を下げて依頼するような姿勢になってしまい、相手の機嫌に振り回されている状態でした。

そこで、対等な立場で、まず最初に、そのプロジェクトの目的や、それぞれの部署、立場にとってのメリットを共有するようにしました。「決まったことだから」と、無理にやらせるのではなく、相手も自分自身で納得して「やろう」と主体的に思える状態をつくるようにしたのです。

同じ仕事を引き受けるのでも、「やらされている」のと、意味を理解して主体的に関わるのとでは、まったく違います。実際、メンバーとの関わり方を変えてから、メンバーたちも、ただ言われたことをやる、というのではなく、プロジェクトを実施するにあたり気づいた課題や改善案を、以前より多く出してくれるようになりました。また、何よりチームの雰囲気もとてもよくなったのです。

うまくいかないこともあります。それでも、「自分で考えて、やってみることができる」という感覚があること(=主体的に考え、行動できること)が、私にとって「しごと」が「楽しい」と思える要素だと気づきました。

「楽しい」を諦めないでほしい

何をもって「楽しい」と感じるかは、人それぞれで違うと思います。ですが、人生の多くの時間を仕事に費やすのであれば、自分にとって「楽しい」と思える要素がどこにあるのか——それを探すことを、諦めないでほしいと思っています。

投稿者プロフィール

熊谷美雪
熊谷美雪
スローアンドスマート 代表
外資系企業に25年勤務後独立。在職中はマーケティングやITなど複数の部門をつなぐプロジェクトコーディネーターの役割を担う他、年上や男性など多様なスタッフを持つ管理職を経験。多忙な日々に疲弊していく中、このままで後悔しないかと疑問を持つように。
コーチングやNLP(米国のコミュニケーション心理学)を学ぶ中、多様な働き方をする方々と出会い自身も独立。マーケティングやライティングのコンサルティング、キャリア・ライフデザインのコーチングを通して「人生の質を高める働き方」を支援している。カフェで読書、禅、にゃんこ、自然の中で過ごすことが好き。

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