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「コーチング×複業」―副業コーチの可能性とキャリア形成

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コーチングを学びたい、あるいは、学んだことがある人なら、「起業」を考えたことがある人も多いと思います。「困っている人の役に立ちたい」「夢や目標を実現してほしい」……そんな志が「起業」に意識を向けさせるのかもしれませんね。

また、コーチングを学んだり、資格を取ったりするのは、相応の時間とお金がかかります。これらを自分への「投資」と考えたとき、何らかの形で「回収」したいと思うのも、不思議なことではありません。

けれども、いきなり起業するのはなかなか勇気が必要です。私は起業してコーチングをはじめたタイプで、起業してから10年になりますが、「生計を立てる」ところまで行く道のりは楽ではありませんでした。

一方、それ以外の方法だと、「無償で社内コーチ」「ボランティアで友人に」のような形でしかできません。もちろん、無償でもいいのでしょうが、有償のほうが動機づけにもつながるでしょうし、社外の人と関わったほうが経験値が積めると思います。

今までの生活を維持しながら、学んだ知識を実践に生かし、多くの人の役に立つ……この方法が副業(複業)です。2017年の暮れ、政府は働き方改革の一環として、『副業・兼業の促進に関するガイドライン(案)』を発表しました。今後は副業(複業)ができる企業も増えるでしょう。

副業ならいきなり会社を辞める必要もなく、会社員の立場を生かしたまま、活動することができます。社外で活動することでコーチとしての幅も広がり、キャリアアップにもつながるはずです。

世の中には、職場で困っている人や、夢や理想を描きながらもなかなか行動的になれない人がたくさんいます。そのような方々をサポートできる人が増えるのは、社会にとっても良いことだと思います。

そこで、この記事では、副業コーチを勧める理由と、始め方について見ていきます。

「副業でコーチング」を勧める理由

安定した気持ちでコーチングができる

コーチングを行う際、もっとも大切なのがコーチ自身の「心の安定」です。コーチに何ら不安がない。リラックスした状態である。だからこそ、クライアントに最大限の意識を傾け、よりよいコーチングができるわけです。

コーチングを副業で始める最も大きなメリットは、いきなり「収入を絶たなくてよい」ことです。その分、安定した気持ちでクライアントと関わることができます。

プロ意識が高まる

今まで、コーチングを有償で行おうと思ったら、起業するしかありませんでした。なぜなら、今まで一般的な企業では、副業は禁止されていたからです。それ以外で活動する場合、無償のボランティアや「社内コーチ」のような立場で関わるしかありませんでした。

けれども、無償で行うコーチングと、有償で行うコーチングでは、責任感が違います。それだけ、プロ意識も高まりますし、「結果を出そう」という気持ちにもなり、コーチとしてのスキルを、もっと高めたいとも思うでしょう。

徐々にビジネスに必要なスキルを身に着けられる

どんなにコーチングスキルがあっても、それをビジネスにするとなると、ブランディング力やマーケティング力、会計の知識など、相応の知識や経験が必要です。また、信用も必要でしょう。知識や経験、信用がない中でいきなり起業しても、生計を立てられるようになるまでにかなりの時間がかかります。

副業なら、ビジネススキルや信用を少しずつ身に着けることができます。もし、完全に独立するにしても、ビジネススキルを身に着けてからのほうが、生業(なりわい)にできる確率は高いでしょう。

柔軟なコーチング料金にできる

コーチング料金の相場は?でも触れているように、一般的なビジネスコーチングの相場は、 1時間1万円~1万5千円ぐらいです。これが、高いか安いかはコーチングの内容やそれぞれの判断によりますが、生業と考えると、それなりの価格設定にしないと採算が取れません。

コーチングが副業としてできれば、他に収入源があるためいきなり料金を高く設定しなくても始めることができます。経験を積む中で、価格を変えることもできます。関わりやすい料金体系ならクライアントとも出会いやすいかもしれません。

組織にいる「現場感」がクライアントに役立つ

私はコーチとして個人事業主として独立してから、NPO法人しごとのみらいを立ち上げました。加えて、現在はIT企業で複業しています(メインとサブがある「副業」ではなく、すべてがメインで柔軟な働き方をする「複業」)。

久しぶりに企業に属してみると、改めて「会社員のよさ」を感じるとともに、逆に、仕事の進め方や人間関係など「組織ゆえの大変さ」も感じます。この経験は、コーチとしてのあり方や、クライアントに寄り添う際のよい経験になっています。

ビジネスシーンで困っている多くは会社員です。それならば、組織にいる現場感を理解しながら、副業でコーチとして関わるほうが、クライアントの役に立てるのではないかと思います。

会社生活に還元できる

副業は、会社生活にも役立ちます。

例えば、会社員の場合、自分の担当業務以外を経験することはそれほどないでしょう。けれども、コーチのように個人事業主の形で副業を始めると、「自分をコーチとして知ってもらうのは大変なんだな。うちの営業も大変なのかもしれないな」のように、所属している会社のビジネス全体に意識を向けられるようになるかもしれません。

また、個人事業主として仕事を始めると、売上や経費、請求や売掛金の管理など、商いの基本を知ることになります。商行為は商品やサービスとお金の循環です。お金の知識は知っていて損はありません。本業にも役立つことでしょう。

副業コーチの始め方

では、副業でコーチングを始める場合、どのようにすればよいのでしょうか。

上司と相談する

副業でコーチングを始めるなら、上司に相談したほうがよいと思います。もちろん、隠れてもできるのでしょうが、精神衛生上よくありませんし、給与以上の収入がある場合、確定申告によって住民税が変わるため、のちに、会社が知ることになります。

それならば、正々堂々と始めたほうがいいでしょう。

今はまだ、副業を禁止している企業が多いため、すぐには始められないかもしれません。けれども、政府がすすめていますから、いずれ、解禁される方向になってくるでしょう。

個人事業主として開業届を出す

コーチングで収益を得る場合、原則的には「個人事業主」となります。「いや、私はそこまで大きくするつもりはありませんよ」と思うかもしれませんが、コーチとして、ビジネスパーソンとして、「ちゃんと収益を得たい」と思っているなら、収益が多い、少ないにかかわらず、開業届を出したほうがよいでしょう。

ちなみに、「開業届」というと難しく感じるかもしれませんが、必要事項を記入して税務署に提出するぐらいで、それほど難しくはありません。「個人事業主 開業届」で検索すれば必要な情報にたどり着けるでしょう。

会計の知識を身に着ける

コーチングで収入を得るためには、会計の知識が必要になります。

会計と言っても、コーチングには仕入れがあったり、複雑な会計処理があったりするわけではないので、それほど難しく考えることはありません。また、今は「クラウド会計ソフト」という、インターネット上でお金を管理できるサービスがありますので、これらのサービスを使うのも1つの方法です。

ちなみに、私の複業とお金事情はサイボウズで複業。収入源は3つ──そんな私の「パラレルワークはじめての確定申告」にあります。もしよければご一読ください。

また、私がコーチングを始めるにあたり、もっとも参考になったのは、私が当時、お願いしていたコーチとのやり取りでした。コーチングを受ける上で、コーチングに必要な手続きや、セッションの進め方、お金のやり取りなど、コーチとの間でいろんなやり取りがありました。私はその方法をそっくりそのまま真似ることからはじめました。

今では、自分なりの方法を取り入れていますが、基本的な原型はコーチングを始めたときと大きくは変わっていません。最初は、すでにやっている人の真似をするのが一番簡単だと思います。一時的にコーチをお願いして「どうやっているんですか?」と聞くのもいい方法でしょう。

副業コーチが増えれば困っている人が助かる

ここまで、副業コーチを勧める理由と、始め方について見てきました。

「社内コーチ」がそうであるように、コーチングを生かす場は、お金を伴わなくてもできる場がたくさんあります。実際、「私はお金のためにコーチングをするつもりはない」「コーチングでお金をいただく予定はない」という方もいます。

けれども、「人の役に立った対価」としてお金をいただけるなら、すばらしいことだと私は思います。生計を立てる方法が複数あると、自立心も芽生えますし、収入面でも、精神面でも安心です。

世の中には困っている人がたくさんいます。過大なリスクを冒したり、生活を心配したりすることなしに、困っている人をサポートできるコーチが増えるのは、社会にとってよいことです。

副業コーチ……今後、コーチが歩むキャリア形成の、一つの方法だと思っています。

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